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命のバトン

 2007-10-12
秋も深まる積丹半島の某川にて


怪しげな人たち。





kabfa.jpg



寒くないんですか?


k129d.jpg



なにを見ているんですか?

我慢大会?

じつは温泉が湧き出てるとか?




しー!

静かに!





はい。




冷たい川の水の中

そ~っと、そして じ~っと見つめていた視線の先にあるもの




それはこれ。



k3321.jpg











k3320.jpg




北海道の魚と言えば『鮭』

北海道のこの季節

綺麗な水を湛える河川では

力強く壮絶で、そしてけな気な姿を見ることができる。




鮭は自分の生まれた川の匂いを覚えていて

4年後のこの季節に産卵するために戻って来る。




決して忘れなかった故郷の川の匂いを頼りに。




いくつもある川の中

自分の産まれた川を見つける。



広くて大きな海で育ち

コンパスも地図も無いのに、

日本を見つけることも大変だろうに。



川は浅く、流れは強く、

懸命に上流を目指し溯上していくうちに体は傷つき

ただひとつの目的のために産まれた場所を目指す。




その目的

『命のバトンを繋ぐ』




どんなに傷ついても


どんな障害があっても


上流を目指す。





川の流れは一時も止まらない。



傷ついても、疲れても、その時が来るまで泳ぎ続ける。




4年の生涯の最後の使命。



雌はその尾ヒレを使って重くゴツゴツした石を跳ね除け

すり鉢状の産卵床を掘る。

尾は傷つきボロボロになりながらも体をよじり

力強く何度も何度も




産卵。

それは一瞬の出来事である




その一瞬に雄と雌は寄り添い

身を震わせて壮絶としか言いようの無い表情で

力の限りに命のバトンを受け渡す。



雌はその宝石のようなオレンジ色の命に

やさしく小石をかける。

いとおしそうに、何度も何度も





産卵が終わると体力は尽き

その命は終わってしまう。




使命を果たしたその体は様々な動物達の糧となり、命を繋ぐ。







冬。

川底の石の隙間には

おなかにオレンジ色のプレゼントの入った袋をつけた稚魚がじっとしている。

養分の少ない冬に孵化する子供達のために母親が用意した栄養というプレゼント。





春。

誰に学んだわけでもなく

稚魚たちは海へと向かう。

川の匂いを覚えながら

自分達の親達が傷だらけで懸命に上ってきたその道を海を目指して下っていく。






4年後。

彼らの親達がそうしたように

次の子供達へと命のバトンを受け渡すために

彼らがまたこの川に戻って来る姿が見られることを願う。





決して忘れなかった故郷の川の匂いを頼りに。








※今回のこの川に入水しての溯上中のサケの撮影は地元漁業関係者の方々およびダイビング関係者の方々の協力により行いました。
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